事故から２カ月　伯鶴の病状は？

　笑福亭伯鶴が阪急電車と接触する事故に遭ってから、早や２カ月が経過しました。
　この事故をざっとおさらいしておくと、発生は昨年12月１日午後11時ごろ。場所は阪急宝塚線三国駅ホームでした。
　近日中に控えた落語会の打合せを兼ね、落語作家のさとう裕さんら知人と梅田界隈で食事していた伯鶴たち。その食事も終わり、さとうさんと２人、梅田発の電車に乗りました。ただし、いつもなら真ん中付近に乗るのに、この日に限って乗ったのが先頭車両でした。
　十三を過ぎ、自宅が近い三国駅で伯鶴は下車。白杖を持ってエスカレーターのある方向へ向かったのですが、ホームの柱に右肩をぶつけ、なぜかそのままＵターン。最初は線路と平行に歩いていたのですが、そのうちに動き始めた電車に向かって歩き始めてしまった。おそらく、いつもと違う感覚に戸惑ったのかもしれません。そして、電車と接触したのです。
　先月号でもお知らせしましたが、おそらく左足を車両とホームとの間に挟まれ、ホーム端にある鉄柵に衝突し、その鉄柵より向こうにあるホームへ投げ出されたのでしょう。これが事故の概要です。
　さて、事故の当初は、正直、私も最悪の事態を覚悟しました。何せ、頭と身体を強打し、両足も骨折していたのですから、そう考えても仕方ありませんね。が、骨折の手術も無事終了。当初は頭部内に少し出血もみられましたが、それも完治。いまでは生命の危険は全くありません。
　ただ、まだ意識が少し朦朧（もうろう）としており、完全復帰までには、もう少し時間がかかりそうです。
　写真は、私が１月23日に見舞いに行ったときのものです。病室へ入るなり、「伯鶴！大丈夫か？」と声をかけたところ、言葉に少し不明瞭さはあったものの、「おお、庄村か」と、私のことはちゃんと認識していました。「お好み書きにキミの近況を載せるから、写真を撮らせてくれ」と頼むと、ちゃんとピースサインをしてくれたのです。
　伯鶴の全面復帰がいつになるかは分かりませんが、まっ、生命力の強い彼のこと、さほど遠くない時期に元の笑福亭伯鶴になって必ず戻ってくるでしょう。
　読者の皆さまにはご心配をおかけしますが、それまでどうかお待ち下さい。