☆復興支援、全国まわる☆

　２月27日の神奈川県座間市から始まり、２回目の３月５日の和歌山県和歌山市を最後に中止になっていたスターダストレビューの全国ツアーは、こうして４月２日の静岡県静岡市から、再開しました。

☆30周年、アカペラの先駆☆

　何事にも自粛ムードが広がる中での再スタートでしたが、ファン歴20年以上の私としては、この姿勢を応援したく、５月８日のグランキューブ大阪でのコンサートに参加してきました。
　今年でデビュー30周年を迎え、しかもシングル54枚、アルバム25枚、ライブアルバム５枚、ベストアルバム10枚、VHS／DVDは14枚を出し、１枚も廃盤になっていない日本でも数少ないバンドにもかかわらず、ここまで読んでくださった方で、曲名までご存知だった方ははたして何人いらしたでしょうか。
　1981年に「シュガーはお年頃」でデビューし、84年の「夢伝説」がCMソングに起用されたので、一度は耳にしているとは思います。93年の「木蘭の涙」も2005年にCMソングに起用され、他のアーティストが何人かカバーしたので聞いたことがあるのではないでしょうか。

　また、「アカペラ」という言葉が世の中に知られていない頃から、コンサートやアルバムに取り入れていました。

　メンバーは、根本要（ボーカル、ギター＆コーラス）、柿沼清史（ベース＆コーラス）、寺田正美（ドラム＆コーラス）、林“ＶＯＨ”紀勝（パーカッション＆コーラス）の４人と、サポートメンバーの添田啓二（キーボード＆コーラス）、岡崎昌幸（アコースティックギター、キーボード＆コーラス）の２人と計６人で活動されています。
　簡単に紹介すると、メンバーは50歳すぎ、サポートメンバーは40歳すぎのバンドなのです。
　しかし、日本中のコンサート会場に行きつくしているのではと思うぐらい、地方の会館にまで歌いに来ています。
　関西エリアでは今年、和歌山県民会館（終了）、グランキューブ大阪（終了）、神戸国際会館（９／23）、滋賀・守山市民ホール（12／３）、大阪・貝塚市民文化会館（12／４）を予定。さらに追加公演の可能性もあり、昨年は、兵庫県内だけでも神戸が終わった後に、西宮と加古川にも来てくれました。

☆３時間超30曲、全力投球☆

　とにかくコンサートでも全力投球で、３時間を超えることは当たり前。今回の30周年アニバーサリーツアーでは、「30年30曲（リクエスト付き）」として、30曲を毎回歌ってくれます。
　しかも30曲のうちの３曲は当日、会場での投票によって決まり、他の27曲も日替わりで何曲か入れ替わったりしているのです。リハーサルに費やす時間は半端ではなかったことでしょう。
　誰もが知っているバンドではないかもしれない。５月14日に万博記念公園で行われた東日本大震災支援チャリティーコンサートでは、翌日の沖縄公演のため機材は運べず、アカペラのみで参加し、３曲も歌いました。17組参加した中で、翌日の新聞記事には５組の名前がありましたが、やはりスターダストレビューの名は載っていませんでした。

　でも、コンサート会場に行くと、スタレビのファンがこんなにもいると再確認し、温かく迎えるファンと共に、笑ったり、泣いたり、歌ったり、踊ったり、一緒に汗を流しています。ファンも一緒に年を重ね、身体の回復力は以前よりは落ちたかもしれない。でも心の回復力は以前と変わらず、いやそれ以上の力を与えてくれるコンサートなのです。
　本当に美味しいお店はメディアにあまり登場しないのと同じように、スタレビも多くは口コミでファンを増やしているのではないかと思います。

☆24時間最多演奏ギネスに☆

　昨年、地道に活動してきた彼らに思わぬご褒美がありました。2001年に、20周年を記念して開催された「つま恋100曲ライブ」が、「24時間で、ひとつのグループによる最も多く演奏された」記録として、ギネス世界記録に認定されたのです＝写真、リクエスト１曲があり101曲を演奏。
　まだ紅白歌合戦に出場したことがないのに、日本を飛び出し世界に認められるなんて、解散の危機を乗り越え、活動を続けてきてよかった、私もファンを長年続けてきてよかった、ファンであり続けることに誇りを感じます。
　これからもスターダストレビューは走り続け、あなたの街にもやってくることでしょう。少しでも興味がある方は是非、お近くのコンサート会場に足を運んでみてください。ここでは語りつくせない時間と空間があなたを待っています。