月刊・お好み書き　2012年1月号（1990年3月創刊／通巻262号）

2012年1月号

お好み後記

▼クリスマスイルミネーションにうっとりしながら歩いているとどこからともなく懐かしいクラリネットと鉦の音。目の前に現れた「ちんどん屋」は珍しく若者たちで、開店した居酒屋のちらしを手に練り歩いていた。いつも「ちんどん屋」さんは少し高齢な方のことが多く、多くのしわに濃いお化粧が哀愁に満ちていて、見たいのだけど少し目をそらしてしまうこともあった。今回は懐かしさも兼ね備えた昔どおりのお化粧といでたちのまま、若さと元気で精一杯盛り上げている。日本は大丈夫！きっと元気になる！（敦）

▼まだ序二段、三段目くらいだろうか。東京の地下鉄・大江戸線の車内で、座席の3人座れるところを２人分優に占領しているお相撲さんがいた。と、そこへご婦人が、お相撲さんの前に立った子ども連れに「お相撲さんに抱いてもらうといいわよ。私の子は明武谷に抱いてもらったので病気しなくなったの。抱いてもらいなさい。長生きできるわよ」とご進言。そのお相撲さん、抱かないわけにもいかず、そこはニコっと笑って手を差し伸べた。お相撲さんに抱いてもらった赤ちゃんは元気に育つらしい。お相撲さんは元気、健康の象徴みたいなもんだから、地下鉄では座らない方がいいかも。（門）

▼何はさておき2012年明けましてお目出度うございます。ぼーっとしてたら西暦2000年を過ぎてもう12年になるんですなあ。これもぼーっとしてたら私、今年の2月26日で55才になりまんねん。55才はオジンでは無いけどおっさんであることには間違いありません。若かったあの頃、自分がおっさんになるやなんて55才になるやなんて夢にも思はなんだけどなあ…。そやそや、ぼーっとしてたらあかん連絡が一つあるんですわ。6月の10日に友人の力添えで、事故後初めての落語会をやるんです。2時開演ですから5時には終わってると思うんです。よっぽど遠くやないかぎり、太陽が沈むまでには帰られると思います。場所やとかチケットについてはここに掲載してくれてると思います。またちょいちょい笑うてもらいますので、よろしかったら是非お運び下さい。（伯）


お知らせ

★ 山折哲雄氏講演会「いま、生きるあなたへ」★

　今度の震災によって誰もが、生きるとはどういうことか、死ぬとはどういうことか、まさに根源的な問いを突きつけられた。なぜ自分が生き残り、そばにいた人が死んでいかなければならなかったのか。その究極の偶然性を受け入れるほかはない。その偶然性において人びとは寄り添って生きていくしかない。著書「絆 いま、生きるあなたへ」から
　█ 日時　１月14日（土）午後１時開場、１時30分開演
　█ 場所　仙台市シルバーセンター交流ホール

（〒980-0013 仙台市青葉区花京院１−３−２、電話022−215−3191、FAX022−215−4140、JR仙台駅・地下鉄仙台駅・同広瀬通駅徒歩８分）

　█ 講師

 

山折哲雄氏：1931年サンフランシスコ生まれ。東北大学文学部卒業。専攻は宗教史・日本思想史。元国際日本文化研究センター所長・名誉教授、国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。「日本宗教文化の構造と祖形」「仏教とはなにか」など著書多数。
　█ 定員　300人（先着順）
　█ 主催・問い合わせ・申し込み　
社会福祉法人仙台いのちの電話（電話022−718−4401、平日午前10時〜午後７時）。申し込みは、電話またはホームページ（http//www6.ocn.ne.jp/~sen/） からも可

★ 発達障害を理解するための学習会 ★

家庭と学校のつながりについて考える。
　█ 日時　１月28日午後１時〜４時（０時30分受け付け開始）
　█ 会場　昭和病院３階大会議室

（〒661-0976 兵庫県尼崎市潮江１−３−43、電話06−6493−1210、JR尼崎駅北側デッキ直結３分）

　█ 内容

 

１）講演（午後１時10分〜２時40分）「気になる子どもの理解と支援〜家庭と学校のきずな〜」：講師＝くらしき作陽大学子ども教育学部子ども教育学科橋本正巳教授、２）座談会（午後２時40分〜３時40分）「家庭と学校の連携のあり方を考える」：司会者＝兵庫教育大学大学院臨床・健康教育学系宇野宏幸教授、参加者＝くらしき作陽大学橋本正巳教授、県立阪神特別支援学校小谷真美支援部長、尼崎市立小園中学校長川時惠養護教諭、兵庫県ＬＤ親の会「たつの子」一木まどか氏

　█ 参加費　500円
　█ 主催　あまがさき発達障害研究会（昭和病院内：担当奥村和弘、電話06−6493−1210）
　█ 後援　尼崎市教育委員会、尼崎市医師会、兵庫県ＬＤ親の会「たつの子」　

どや！　４年ぶりに 伯鶴の会
「また笑うてもらいます」

６月10日（日）午後２時、クレオ大阪西で
文福さん、新治さん、趙博さん、瓶太さんも駆けつけ

　2008年の不慮の事故以来、長らく高座から遠ざかっていた笑福亭伯鶴が、いよいよ復活の高座に上がります。
　両足、頭部に大けがを負い、一時は生死をさまよいながら奇跡的に回復、約５カ月後には退院し、自宅で療養してきました。退院直後から対面朗読やパソコン練習に励み、その夏にはもう、生前お世話になったジャーナリスト黒田清さん追悼の対談で舞台に上がりました。
　退院から１年を迎える春のお彼岸に、師匠６代目笑福亭松鶴の墓前で「高座に上がれるように頑張ります」と報告した伯鶴は、米朝落語全集の点訳を依頼し、復活への思いを静かに募らせていたようです。この間、人権講演や点字毎日の連載などの仕事や、弊紙の忘年会やコンサートに出かけたりと、一歩一歩、公私にわたって活動の範囲を広げてきました。
　昨夏、伯鶴宅を訪れた我々が、「そろそろなんぞやりましょか。トークでも大喜利でも」と水を向けたら、思いもよらず伯鶴から「そら、落語をせんとあかんやろ」という嬉しい発言。善は急げとその場で、伯鶴が出演できなくなった08年の人権寄席で代演を務めてくださった桂文福さんや趙博さんらに連絡を取って出演のご快諾をいただき、実現の運びとなりました。
　2011年９月、伯鶴の高座復帰を応援してきた「伯鶴復活プロジェクト」を母体に、「どや！伯鶴の会実行委員会」を立ち上げて、昨年末、広報・販売活動を始めたところです。伯鶴はいま、08年の人権寄席でやるはずだった「言葉の相談室」の内容を作家のさとう裕さんと見直し、練習に取り掛かろうとしています。４年ぶりに高座を務める伯鶴の「どや顔」を、万障お繰り合わせの上、見にきてやって下さいませ。（門田耕作）
　█ 日　時　６月10日（日）午後１時30分開場、２時開演
　█ 会　場　クレオ大阪西

（〒554-0012 大阪市此花区西九条６−１−20、電話06−6460−7800、JR大阪環状線・阪神なんば線西九条駅西徒歩３分）

　█ 番　組

 

落語・笑福亭瓶太、大喜利、漫談・趙博、落語・桂文福、中入り、落語・露の新治、落語・笑福亭伯鶴

　█ 入場料

 

前売り2500円、当日3000円（全席自由）、チケットは下記実行委か、お好み書き・門田（080−1525−3182）まで

　█ 主催・問い合わせ　どや！伯鶴の会実行委員会（さとう裕072−724−2341）