今年はどんな年？
よそうはうそよ

　新年おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
　今年2012年はどんな年になるのでしょう。ぼくなりに予想してみます。半分当たったらたいしたものだと自画自賛し、外れたら「予想は嘘よ（よそうはうそよ）」と回文で笑い飛ばしてしまいましょう。
　昨年、日本は大震災・原発事故で大揺れでしたが、実は世界的にはそれどころではない状況が生じました。ユーロ諸国の経済危機です。ぼくにはよくわかりませんが、これは未曾有の大事件ではないでしょうか。ギリシャに端を発した国家財政破綻の連鎖が続いたらユーロ崩壊、世界的な経済危機となるでしょう。当然日本も巻き込まれ、「一億総貧民」状態に陥るかもしれない、というのは杞憂でしょうか。「金持ち喧嘩せず」という諺がありますが、財政破綻の連鎖は紛争の火種。世界各地でトラブルが多発する恐れも出てきます。現に平和であるべき東南アジアの洋上で中国の船舶の暴走によるトラブルが激化しつつあり、今年は日本の海も侵されるでしょう。そして、それを利用して憲法９条の改正や日本の核武装論がより声高に主張されるでしょう。
　このような混沌に強いのが政治的には左右を問わず過激な全体主義、宗教界では原理主義です。今年大統領選が行われるアメリカでは共和党の保守派が、ヨーロッパではネオナチが躍進するかも。日本でも上半期中にも衆議院選挙が行われるとぼくは思いますが、またぞろ自民党に政権が戻るような気がします。また「改革」を標榜するタカ派の党が一時的に飛躍するでしょう。ぼくの若い頃は「革新」という言葉が若者を魅了しましたが、近年は「改革」という言葉の魔力が老若男女を問わず惑わせています。魅力的な言葉には罠がある、本質を見抜きたいものです。
　以上、ど素人の政治的なこの予想が全部外れることを願いつつ、もっと楽しいスポーツの話に移りましょうか。まずはオリンピック。金メダルは贔屓目に見て10個。柔道、女子のレスリングとマラソン、男子ハンマー投げでの優勝が楽しみです。また女子のサッカーやバドミントン、卓球、重量挙げなど女子選手が活躍しそうです。
　昨年のプロ野球は全くつまらなかった。あまりにも貧打。その象徴がセリーグを制した中日でした。今年も貧打が続くのでしょうか。アンチ巨人のぼくですが、今年に限って巨人の優勝を少しだけ願っているのです。なぜか？　巨人がもし成績不振だったら原監督は解任、もしかして落合博光氏が次期監督になったら？　あの金力・戦力と名将落合が合体したら強くなりすぎます。その心配さえなければ、もちろん巨人が惜しいところで優勝を逃す場面を想像しながら野球を楽しみます。
　では相撲は？　昨年は技量審査場所を含めて二場所も休止という最悪の結果を招き、観客激減。今年生き返れなかったらもう衰退の一途を辿るでしょう。八百長問題が表面化した時、石原都知事が「みんなで楽しく騙されたらいいんだよ」と八百長を是認するようなことを言いましたが、ぼくも実は賛成で、プロならば熱戦と見せて星の貸し借りをすれば良いだけのこと。夜間興行とか飲食物の提供を辞めてそのぶん値下げするとかの改革を断行してほしいもの。ぼくの生きている間に「栃若時代」みたいなおもしろい場所が復活するでしょうか？
　最後に、ぼくは１年年をとる分だけ生活を縮小しながら、のうてんきに生きていくだけです。世の中平和でないとスポーツも芸能も読書も楽しめません。願うのは穏やかな日々、それのみです。