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平和憲法の余命、
あるうちスポーツ楽しもう

　素人の推測ですが、日本人は世界一、多種類のスポーツを見て楽しむ国民ではないでしょうか。そんな我々にとって、今年の春から夏は興味深いスポーツイベントが目白押しです。そこでスポーツの話題でご機嫌を伺います。
　まずはプロ野球。中日ファンの僕としては避けて通りたいのですが、そうもいきません。僕の嫌いな名将・落合が優れたマネージャーなら、話題の野球映画さながらにミスターGO(少女の助けを得て野球をするゴリラで打率９割以上のスラッガー。映画では中日がオファー)を連れてこいと言いたい心境です。最近メジャーではキューバ選手の活躍が目立ちますが、日本でも今後キューバ選手が話題になりそうです。では肝心の優勝争いは？　現時点では広島とオリックスが好調ですが、僕の予想では、後半は巨人とソフトバンクが水をあけ、つまらないペナントレースに終わって、野球人気の陰りが一段と濃くなりそうです。この真逆でスリリングな優勝争いになったら、僕は「よそうはうそよ」(予想は嘘よ)と逃げるだけです。ところで皆さんの周りには「カープ女子」なる種族が存在しますか？　話題になっているのに、僕の住む縄張りには生息していません。プロ野球も大企業の庇護を離れて、こうした新しいファンの手に委ねられる日が到来することを願っています。
　このところ野球人気を上回る勢いなのが相撲で、５月場所では九日目(月曜日)にも「満員御礼」となったほどです。相撲部屋での暴力やパワハラは一掃された？　協会の運営や人事は民主化された？
　人気のあるうちに改革しないと、今度何かあったら立ち直れないでしょう。角界とか梨園とか、ああいう閉鎖社会は、須らく自家中毒によって衰退するのでしょう。
　プロ野球や大相撲に比べて一見将来性がありそうなのがサッカー。ワールド杯は楽しみです。僕のサッカーファン歴は僅か12年で、日韓協働開催のワールド杯がきっかけでした。点字のルール解説を読んで勉強したのですが、今もって よく分かりません。そんな僕の言うことなどあてにはなりませんが、テストマッチを格下の国とばかりやっており、しかも失点が多いことが気がかりです。予選を突破できたら奇跡でしょう。マスコミは相変わらず戦時中の大本営発表みたいに「負けない、勝てる」と煽るでしょうが、騙された振りして空騒ぎするのも退屈しのぎにはなります。サッカーが負けて落ちこんだ気分を一新してくれるとすればテニスの錦織圭選手。５月末からの全仏オープンか６月末からの全英オープンで、怪我さえ無ければセミファイナルまで進む確率は25パーセントだと僕は期待しています。男子テニスでランキング９位なんて、それだけで快挙です。ところで疑問が一つ。テニスは紳士淑女のスポーツだからでしょうか、観客は静かに見ていなければならず、サーブを打つ時にさざめきが聞こえると審判が静寂を要求します。なのにシャラポワ選手らはものすごい声を発してボールを打ちます。なぜ口にチャックをさせないのでしょう。NHKはなぜか全英オープンを放送するので、音環境にも注意しながら視てみてください。まれに悩ましい吐息とともにボールを打つ女子選手もいて、なかなか楽しいものです。
　他に日本陸上選手権、アメリカのバスケットボールのポストシーズンなど、スポーツシーンは百花繚乱。おおいに楽しみたいものです。なぜって、平和憲法の余命が尽きようとしている今スポーツを楽しんでおかないと、何時また受難の時代がくるかもわかりませんから。